肝臓の機能

肝臓の主な機能は、①新陳代謝(代謝)、②解毒作用、③胆汁の生成・分泌があります。

新陳代謝(代謝)~簡単にいうと、「古いものが、新しいものに入れ代わること」です。

私たちは、食べ物を食べてエネルギーを得ますが、食べ物を食べたらそれが直ぐにエネルギーになる訳ではありません。胃や腸で分解・吸収した栄養素を、使いやすいエネルギーに作り直しをし、血管を通して全身へ送ります。

解毒作用~ 身体に取り入れたものや代謝の際に出た有害なものを、毒性の低い物質に変え、尿や胆汁中に排泄するという解毒作用をいいます。

胆汁の生成・分泌~ 、肝臓で常に胆汁は生成され分泌されています。

この胆汁は、脂肪( 動植物 に含まれる栄養素の一つ)の消化(体内に取り込んだ植物を吸収可能な液体状にし、細胞が利用できる形態にすること)を助ける働きがあります。主に脂肪の乳化とタンパク質を分解しやすくするはたらきがあります。このはたらきによって脂肪は腸から吸収されやすくなります。

※ 脂肪~日本の栄養学では一般的に「脂質」と呼ぶ。

脂質は、炭水化物(糖質)、たんぱく質と共に、「三大栄養素」と総称されている。安静時や強度の低い運動の時には、脂肪の方が糖よりも多く使われている。血統やグリコーゲンは利用しやすいが貯蔵量が多くはないので安静時などではあまり使われない。強度の高い運動時になどに糖が優先的に使われるようになる。