新型コロナウィルス感染症

概要

新型コロナウイルス感染症は、新型コロナウイルスである“SARS-CoV2”による感染症のことです。世界保健機関(WHO)はこのウイルスによる感染症のことを“COVID-19”と名付けました。2019年12月以降、中国湖北省武漢市を中心に発生し、短期間で全世界に広がりました。2021年1月12日時点で全世界での感染者数は約8,970万人にのぼり、死者は約194万人となっています。

新型コロナウイルスは中国で発生したと考えられていますが、アメリカやブラジルなどの南米諸国、スペイン、イタリアなどのヨーロッパ地域でも爆発的な流行が生じ、感染者・死者ともに発祥地の中国を大きく上回った状態となっているのが現状です。日本国内でも、2021年1月12日時点で確認された感染者は全国で約29万人にのぼり、およそ4,000人が命を落としているとのことです。

新型コロナウイルスは世界を震撼しんかんさせていますが、世界中の研究機関が調査・研究を進めてきたことにより、感染経路、治療法、感染してからの経過などが少しずつ明らかになってきました。日本の厚生労働省では、2020年10月23日に感染リスクが高いと考えられる“5つの場面”について公表しています。飲酒を伴う懇親会など、大人数や長時間におよぶ飲食、マスクなしでの会話、狭い空間での共同生活、居場所の切り替わりなどでは、感染リスクが高いと考えられますので、このような場面に極力身を置かないことを意識しましょう。

現状では、エボラ出血熱の治療薬として開発されたレムデシビルがCOVID-19の治療薬として認可されたことにより、日本でも2020年5月7日に国内初のCOVID-19治療薬として正式に承認されました。また、世界各国でワクチン開発のための研究が行われており、海外においては接種が開始されている国もあります。日本でも、2020年12月時点で承認申請が行われたワクチンがあり、承認審査で承認されれば接種が可能となります。

原因

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は新たに発見されたSARS-CoV2に感染することによって発症します。

コロナウイルスは、ヒトを含めた哺乳類、鳥類などに広く存在するウイルスです。コロナウイルスの特徴として、エンベロープ(ウイルス表面の脂質性の膜)上にコロナ(王冠)のようなたんぱく質の突起を持っていることが挙げられます。これを名前の由来とする1本鎖のRNAウイルスです。ウイルスにはエンベロープを持つものと持たないものがありますが、コロナウイルスを含めエンベロープを持つウイルスはアルコールで失活する、変異を起こしやすいという特徴があります。

コロナウイルスは、一般的な風邪をひき起こすウイルスでもありますが、上記のように変異を起こしたり、動物界のウイルスがヒトに感染したりして重大な被害を与えることがあります。なお、2002年に中国広東省から発生したSARS、2012年に中東地域を中心に発生したMERSなどもコロナウイルスの一種です。

感染経路

新型コロナウイルスの主な感染経路は飛沫感染と接触感染であると考えられています。飛沫感染とは感染者の咳やくしゃみ、会話などによって飛ぶウイルスの含まれた飛沫を、ほかの人が鼻や口から吸い込むことによって感染することをいいます。一方で、接触感染とはウイルスが付着したものを触り、その手で口や鼻などを触ることによってウイルスが体の中に入り、感染してしまうことをいいます。

たとえば、感染者がくしゃみや咳を手で抑えた場合、その手にはウイルスが付着してしまいます。感染者がウイルスの付着した手でものを触れば、ものにウイルスが付着することになり、それを触ったほかの人の手にもウイルスが付着することになります。

医療の現場では、検査や処置の際にエアロゾルが発生することで感染する(空気中にいつまでも漂う形の病原体によって感染)可能性も指摘されています。

引用元:medicalnote 新型コロナウイルス感染症